第94回(2017年2月3日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
中田:
Patient Advocacy Organizations, Industry Funding, and Conflicts of Interest
Rose SL, Highland J, Karafa MT, Joffe S.
JAMA Internal Medicine, Jan 17, 2017.
Toward a Healthier Patient Voice: More Independence, Less Industry Funding
Moynihan R, Bero L.
JAMA Internal Medicine, Jan 17, 2017.
李:
What Do We Tell the Children? Contrasting the Disclosure Choices of Two HD Families Regarding Risk Status and Predictive Genetic Testing
Kathryn, Holt
Journal of Genetic Counseling, 15(4): 253-265. 2006.
このたびは第2回研究倫理を語る会への参加につきまして、たくさんのお問い合わせを頂き、誠にありがとうございました。実行委員会を代表して、心から御礼申し上げます。
大変ありがたいことに、今回の「語る会」には私どもの事前の予想を超える多数の方々からご参加登録を頂きました。そのため、会場の混雑状況や事故の防止も考慮し、定員に達した時点で参加登録を締め切らせていただきました。
しかし、その後も数十件を越える問い合わせを頂いております。
既に参加登録いただいている方々には、こうした事情をご説明し、キャンセルの場合にはお早めにご連絡を頂くようにお願いしたところですが、現時点ではキャンセルのご連絡がございません。
また、当日受付も行わない予定です。
そのため、大変心苦しいのですが、ご参加のご希望を叶えることができないと判断せざるを得なくなりました。ご期待に応えることができず、申し訳ございませんが、どうかご了承くださいませ。
なお、「研究指針の改正に関する説明会」開催が全国11箇所で開催されることが発表されました。詳しくは、以下のURLをご覧のうえ、お申し込み下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000149642.html
また、皆様のご要望に応えるため、以下のプログラムのご講演部分については、講演者のご厚意により、当日の動画を録画したうえで、本会の協賛団体である、ICR 臨床研究入門で公開していただくことになりました。
https://www.icrweb.jp/
◆特別講演1:「医学研究と個人情報保護のあり方―認識のズレをどう乗り越えるか」(講師:米村滋人先生)
◆特別講演2:「研究不正、企業不正の背景を考える」(講師:黒木登志夫先生)
さらに、緊急セミナー「研究倫理指針の改正について」についても、厚生労働省の矢野課長補佐のご厚意により、同様の内容をあらためて録画し、ICR 臨床研究入門で公開していただく予定です。公開の日程が決まりましたら、ご連絡を差し上げますので、どうか宜しくお願い申し上げます。
またの機会にお目にかかれますことを念じております。
皆様のご健康とご多幸を祈念しております。
第2回研究倫理を語る会
実行委員会
代表 武藤 香織
(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野)
本日、2016年度、第12回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2017年2月1日(水)13時00分~16時30分
発表者1: | 内山正登(大学院新領域創成科学研究科 博士後期課程1年) |
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タイトル: | ヒト受精胚へのゲノム編集に関する国際的議論の現状と意識調査に向けた取り組み |
要旨:
ゲノム編集は、技術の簡便性や応用性から生命科学研究や医療において多くの可能性が考えられる技術である。その一方で、2015年に中国のチームがヒト受精胚へのゲノム編集を行った研究を発表して以降、ヒト受精胚に対するゲノム編集の是非に関する議論が活発になった。2015年12月に米国でヒトゲノム編集国際サミット(International Summit on Human Gene Editing)が開催され、世界各国の生命科学者や医療者、生命倫理学者によってゲノム編集の是非について議論され、最終的に声明(On Human Gene Editing : International Summit Statement)がまとめられた。このような国際的な議論を受け、2016年4月に内閣府総合科学技術・イノベーション会議生命倫理専門調査会は、日本におけるヒト受精胚へのゲノム編集の取り扱いに関して、「ヒト受精胚へのゲノム編集技術を用いる研究について(中間まとめ)」を発表した。この中間まとめの中では、基礎研究におけるヒト受精胚へのゲノム編集について容認される場合があるとした一方、臨床利用することについては容認しないとしている。また、今後も様々な立場の人が議論に参加し、社会的な議論を重ねる必要性が述べられている。本発表では、ゲノム編集技術の開発以降のヒト受精胚へのゲノム編集技術を用いる研究に関する国際的な議論と日本国内での議論について整理する。また、ゲノム編集に関する社会的な議論を活性化するために日本科学未来館と共同で開発したゲノム編集に関するワークショップについて報告するとともに、高校生を対象にワークショップを実施した際に、高校生がゲノム編集に対してどのような意見を持っているのかを調べた結果を報告する。また、今後検討しているゲノム編集に関する一般市民の意識調査に関して説明する。
発表者2: | 洪賢秀(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 特任助教) |
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タイトル: | 韓国社会におけるDTC遺伝子検査サービスに関する規制の変化とその諸課題 |
要旨:
韓国では、遺伝子検査*を実施する機関は、「生命倫理および安全に関する法律(以下、「生命倫理安全法」とする)」に基づき、保健福祉部長官に申告をしなければならない(法第49条第1項)。また、人胚または胎児を対象とした遺伝子検査や科学的根拠が不確実で検査対象者を誤導する恐れのある遺伝子検査は、制限もしくは禁止(法第50条第1項、施行令第20条)され、世界でも厳しいルールが適用された。このような遺伝子検査に関する規制は、遺伝子検査解析技術の進展に伴い見直しをすることを前提となっていた。実際、生命倫理安全法施行後に、医療機関側と非医療機関側の両方から遺伝子検査の規制の矛盾について指摘されるようになり、規制の見直しに向けての議論が行われた。2015年12月に、生命倫理安全法改正が行われ、疾患リスクの予測を目的として遺伝子検査サービス(DTC検査)の一部を企業が実施することが可能となった。本報告では、生命倫理安全法改正の前後における遺伝子検査の規制をめぐる議論に着目し、論点となっていた①遺伝子検査の医療行為の是非、②遺伝子検査の結果返却、③遺伝カウンセリングの体制などが、改正法のなかでどのように位置づけられたのか、また積み残されて課題とは何かについて考察する。
*本報告における「遺伝子検査」とは、「生命倫理安全法」第2条の定義による「人体由来物から遺伝情報を得る行為で、個人識別または疾病の予防・診断・治療等のために行う検査」を指す。
こんにちは、D1の李怡然です。
1月21日(土)22日(日)に札幌医科大学で開催された「第5回日本HBOCコンソーシアム学術総会」に参加してきました。
HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)というと、聞き慣れない言葉かもしれませんが、米ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんの名前を出せばぴんとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。彼女は2013年に乳がんリスク低減のための切除手術(RRM)を受けたことを公表し、さらに2年後の2015年にはリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)も行ったことを公表して、日本においても話題になりました。
日本HBOCコンソーシアムは、2012年に発足、様々な職種の専門家が参画して医療システム作りや、HBOC家系の全国的な登録データベースの構築、医療者や一般市民向けの啓発活動等を行う団体です。今回は初めて東京を離れて、札幌での総会開催となり、私もさらさらの白い雪が積もった、冬の北海道に足を踏み入れました。
私も、アンジーさんのおかげでHBOCについてぼんやりとは知っていましたが、最新の遺伝子解析技術、国際的なゲノムデータ共有の機運、新たに期待されるPARP阻害薬の開発状況と展望など、今まで知らなかった近年の動向について勉強になりました。
また、「RRSOと女性医学」と題されたシンポジウムでは、どのような条件で・何歳で実施するかの判断から、遺伝カウンセリングの整備、手術後の症状への対応など、多くの課題点が挙げられました。武藤先生からは、生命倫理の観点から、患者個人だけでなく家族・血縁者にも関わるという意思決定プロセスの特徴や、「女性性」を失うことの恐怖や人生の価値観を理由に手術を拒否する人もいる以上、選択した/しなかった方の経験をともに集めることが重要だ、というジェンダーや身体観に関わる論点が提示されました。
当事者会であるNPO法人「Clavis Arcus(クラヴィスアルクス)」の方々とお話する機会もあり、まだまだ知られているとは言えないHBOCの啓発や支援に向けて、積極的に活動されている様子を知ることができました。
乳がん卵巣がんに限らず、そして少ないながらも男性であってもがんを発症する可能性があることなど、知られていない面も多いと思います。遺伝子検査やリスク低減のための予防策が選択できるようになってきていると同時に、ひとりひとりの生き方の選択、子どもを含む家族との関係など、考えさせられる点が多くありました。
東京に帰ってきてからも、風が吹いて冷え込む日が続きます。
みなさんも、どうぞ体調にお気をつけて!
(D1・李怡然)
本日、2016年度、第11回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2017年1月25日(水)14時00分~16時30分
発表者1: | 佐藤桃子(大学院学際情報学府 文化・人間情報学コース 修士課程) |
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タイトル: | 修士論文口頭試問予演 |
要旨:
出生前遺伝学的検査は多くの生命倫理学上の問題を提起してきたが、指摘された問題が検査の実施にどのように反映されてきたかを問う、ガバナンス分析の視点は不足してきた。本研究では、1990年代に登場した母体血清マーカー検査と、2010年代に登場したNIPT(非侵襲的出生前遺伝学的検査)を事例に、検査を国内でどのように実施するかを決めたガバナンスの構築過程を追い、行政や関連学会が何を目指した検査実施体制を作ってきたかという変遷を明らかにした。本発表は、2月に予定されている学際情報学府修士論文の口述審査のドラフトを元にしている。
発表者2: | 藤澤空見子(大学院学際情報学府 文化・人間情報学コース 修士課程) |
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タイトル: | 修士論文口頭試問予演 |
要旨:
科学/技術は、その発展とともに社会の様々な領域で活用されるようになった。科学技術社会論の領域では、科学/技術の歴史的背景や専門知の特性をふまえ、種々の科学/技術の利用に関する意思決定について議論を重ねてきた。しかし、科学/技術を個人が利用する際の意思決定に関する議論はあまり蓄積されておらず、また、医療という話題もあまり取りあげられてこなかった。そこで本研究では、医療の中でも出生前遺伝学的検査に着目し、医療者からの情報提供や心理支援を通じて来談者が意思決定を行う遺伝カウンセリングを題材として取りあげる。本邦は遺伝カウンセリング提供体制の基盤構築を目指す段階にあり、本研究の第一の目的は今日の遺伝カウンセリング提供体制を明らかにすることにある。そして第二の目的は、遺伝カウンセリングを専門家(医療者)と非専門家(一般市民)がコミュニケーションを行う場として捉え、かつ遺伝カウンセリング担当者である認定遺伝カウンセラーを専門家と捉え、認定遺伝カウンセラーが遺伝カウンセリングの中で科学的知識をどのように位置付けているのかを明らかにすることである。
本研究では、周産期医療に携わる認定遺伝カウンセラーを対象に質問紙調査とインタビュー調査を行った。調査からは、今日の遺伝カウンセリングは施設により異なる体制で提供されていること、そして、認定遺伝カウンセラーは科学的知識をクライエントの意思決定のための一要素でしかないと見なしており、クライエントに必ずしも科学的知識の理解を求めていないことが明らかとなった。同時に、遺伝カウンセリングの要素として語られる情報提供と心理支援は実際は分けがたく、むしろ科学的知識の提供は心理支援に内包されうるということも示唆された。
本研究を通じて、質のばらつきという今日の遺伝カウンセリング提供体制が抱える課題が具体的な現場の声とともにわかったことを踏まえ、今後は全国的な調査を通じて遺伝カウンセリング提供の実態を把握することが望まれる。そして、クライエントに向き合う時間の確保のために一定の時間枠を設けることを規定することも1つの対策として考えられる。また、科学技術社会論においては、科学的知識は絶対性な位置付けから科学/技術の社会的受容意識を構成する1要素にしかすぎないという位置付けへと大きく認識が転換してきたという歴史的背景があり、今回の調査からわかった科学的知識を意思決定の材料として見なす認定遺伝カウンセラーの姿勢は、今日科学技術社会論で指摘される内容と通じていた。
第93回(2017年1月20日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
内山:
U.S. Public Wary of Biomedical Technologies to ‘Enhance' Human Abilities
2. U.S public opinion on the future use of gene editing
Pew Research Center
July. 2016.
李:
A pilot assessment of parental practices and attitudes regarding risk disclosure and clinical research involving children in Huntington disease families
Dure, L. S., Quaid, K., & Beasley, T. M.
Genetics in Medicine, 10(11): 811–819.2008.
本日、2016年度、第10回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2017年1月11日(水) 13時30分~16時00分
発表者1: | 李怡然(大学院学際情報学府 文化・人間情報学コース 博士課程) |
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タイトル: | 遺伝性疾患をもつ患者・家族の子へのリスクの告知 |
要旨:
常染色体優性遺伝の遺伝性疾患は、子に50%の確率で遺伝する病気であり、患者・家族はスティグマや遺伝差別の恐れに直面してきた歴史がある。子にリスクの告知=病気について伝えることは、将来の遺伝子検査の受検、就職・結婚・出産など人生のさまざまな選択を行う上での出発点となるが、親は子への告知に困難を抱えるとされている。国外では早期の告知が推奨され、親の告知の選択や、告知を促進/阻害する要因について考察がなされてきた。しかし、親の語り方と、子の受け止め方や行動に与える影響の考察は十分でなく、日本における研究は極めて少ない。本研究は、遺伝性疾患をもつ患者・家族へのインタビュー調査を通して、親の子への告知の態度と語り方、子にとっての受け止め方や作用を明らかにすることで、日本における告知の現状と課題を検討することを目的とする。
発表者2: | 吉田幸恵(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 特任研究員) |
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タイトル: | がん患者にとっての臨床試験参加の意味——患者インタビューから |
要旨:
臨床試験は(治験を含む)、新たな医療開発や適応拡大のために実施される行為であり、患者本人のための治療とは異なります。しかしながら、患者(試験参加候補者)は試験を自分のための治療だと思い込んでしまうことが多々あり、それを「治療との誤解」 (therapeutic_misconception)と呼び、この状態は倫理上避けるべきであるとして、試験実施側はこの状態が生じてしまわぬようICの際に丁寧でわかりやすい説明努力をおこなっています。わたしたちは臨床試験関与経験のある患者へのインタビューを実施し、治療の現場で実施される臨床試験において、治療と試験(研究)の区別は困難であり、ICの場は説明に納得し参加するかどうかを判断する場ではなく、あくまで手続きの場として作用しているという実態があることを明らかにしていますが(「臨床薬理」採択済)、このようななか、説明自体理解し、臨床試験の本質を理解してはいるものの、それでも治療として参加を決める患者が多くいることも明らかになりました。今回は特にそのような状態であった、がん患者(13名)の語りから、臨床試験のなかでがん患者が置かれた状況を明らかにするとともに、がん患者にとっての臨床試験参加の意味を考えたいと思います。
2017年2月11日(土・祝)に開催する第2回研究倫理を語る会ですが、おかげさまで、2016年12月13日現在で、323名の方々からお申し込みを頂いております。
お申し込みのあった皆様からのご要望にお応えして、2017年早々に公布が予定される研究倫理指針の改正に関する緊急セミナーを設けることと致しました! その関係で、プログラムを以下のように変更しました。なお、開始時間と終了時間の変更はございません。
ポスター発表の締切は、2016年12月26日となっておりますが、応募数がとても少ない状況です! 各施設での活動やお取り組みのご紹介など、全国から多数の参加者がおみえになりますので、楽しく情報共有してみませんか? 学術発表に限りません。どうぞ気軽にお申し込み下さい!
<プログラム案(2016年12月13日現在>
9:30 | 開会式 |
9:40 | 緊急セミナー『研究倫理指針の改正について』(仮) 於:第1会場 |
10:50 | 特別講演1『医学研究と個人情報保護』(仮) 於:第1会場 演者:米村滋人(東京大学) |
11:50 | 昼食休憩 |
12:50 | ポスター発表 |
13:30 | 特別講演2『研究不正』(仮) 於:第1会場 演者:黒木登志夫(日本学術振興会) |
15:00 | 教育講演『ゲノムってなんだろう~ゲノム編集技術まで』(仮) 於:第1会場 |
15:00 | グループワーク『倫理審査委員会について考える』(仮) 於:第2会場、第3会場 |
16:30 | シンポジウム『倫理審査委員会の未来』(仮) 於:第1会場 |
17:50 | 閉会式 於:第1会場 |
第91回(2016年12月16日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
高嶋:
研究対象者の権利と補償の正義:倫理学的考察
栗原渚・栗原千絵子
臨床評価.44(2):369-180.2016.
高島:
Protecting Research Subject Welfare in Preventive Trials for Autosomal Dominant Alzheimer's Disease
Holly Taylor, Ellen Kuwana, Benjamin Wilfond
American Journal of Bioethics.15(4):83-84.
When there are only two can tango: ethical concerns at the juncture of highly novel interventions and precisely targeted research populations
Yarborough Mark
American Journal of Bioethics.15(4):85-86.2016.
Conceptualization and Assessment of Vulnerability in a Complex International Alzheimer's Research Study
Stanley Korenman, Stuart G. Finder, John M. Ringman
American Journal of Bioethics.15(4):87-89.2016.
Barriers and Facilitators to the Consent Process in a Study of Complex Genetic Factors
Anne R. Simpson
American Journal of Bioethics.15(4):89-90.2016.
内山:
Will we control our genetic destinies? - The Red Line
Stephen S.Hall
Scientific American.315(3):54-61.2016.
李:
Engagement with genetic discrimination: concerns and experiences in the context of Huntington disease
Bombard, Y., Penziner, E., Suchowersky, O., Guttman, M., Paulsen, J. S., Bottorff, J. L., Hayden, M.
European Journal of Human Genetics.16(3):279–289.2008.
こんにちは。M2の藤澤空見子です。
寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、武藤研では忘年会を開催しました!
が、今年の忘年会はいつもと違います。
なんと、武藤研は今年で設立10周年を迎えるのです!このお祝いも兼ねて、研究プロジェクトなどを通じて普段交流のある外部の方やOB・OGの方も招いて「10周年記念忘年会」ということで当イベントを開催しました。
武藤研では遠足や納会など定期的に研究室メンバーが集まるイベントを行うのですが、今回は外部からゲストがたくさんいらしたこともあり、いつもより規模が大きく、修士論文執筆で最近1人でパソコンに向かっていることが多い私は、人の多さに少し驚いてしまいました!笑
武藤研設立当初から在籍しているスタッフのお話によると、最初は先生、研究員スタッフ、学術専門支援職員が計4名ほどしかいなかったそうです。
私が入学したときは既に20名ほどの規模であったため、このお話を聞いてとても驚きました!
10年という期間の中で、さまざまな研究プロジェクトを通じて徐々に仲間が増えていき、今こうしてたくさんの方に囲まれているのだという先生のお話にも感動しました。
また、忘年会の半ばにはサンタさん(!?)が登場して、10周年をお祝いするメッセージの入った大きなケーキを運んできてくれました!
院生からも、余興としてダンス(!)を披露し、各学生からお祝いのメッセージもお伝えしました。
忘年会に参加する中で、10周年をお祝いする気持ちとともに、知識ゼロ状態で入学した私を丁寧に指導・サポートしてくださった先生方、スタッフの方への感謝と、このような環境のもとで勉強をさせてもらえることへのありがたみを改めて強く感じました。
私が10周年という節目に被る形で研究室に在籍しているのは偶然ではありますが、こうして皆さんと一緒にお祝いできることを非常に嬉しく思いました。
武藤研の、今後の益々の発展をお祈りしています!そしてその発展に少しでも貢献できるよう、論文執筆にがんばって取り組んでいきたいと思います!
(M2・藤澤空見子)
皆さんこんにちは。特任研究員の中田はる佳です。システム癌新次元・武藤計画班の中では、主に、人工知能技術をがん研究・がん診療に活かしていく際の倫理的・法的・社会的課題(ELSI)や政策状況について検討しています。
先日、第37回日本臨床薬理学会学術総会で「人工知能の医療応用における倫理的課題の論点整理―IBM Watsonを例として」と題してポスター発表をしてきました。東京大学医科学研究所では、2015年7月からIBM社のコグニティブコンピューティングシステム・Watsonをがん研究に導入しています。今年の8月にはWatsonを用いた診断に関するニュースが大々的に取り上げられたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。人工知能技術の医療応用に対する期待が高まっている中で、Watsonを一つの例として、倫理的・法的・社会的観点から考えていくべき論点をいくつか提示しました。そして関連する政策・規制の状況について、議論が先行している欧米と比較しながら今後の展開を検討しました。多くの方がポスターに足を止めてくださり、関心の高さを感じました。
人工知能技術の医療応用に関連するELSIに関してはまだまだ論点がありますが、実用化への動きに遅れることなく引き続き検討していきたいと考えています。
本日、2016年度、第9回目の公共政策セミナーが開かれました。
オーストラリアより、特別ゲストをお迎えしてお話を頂きました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2016年11月30日(水) 14時00分~16時00分
発表者: | Nola Ries (School of Law, University of Newcastle, Australia, Associate Professor) |
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タイトル: | Australia-Japan Emerging Research Leaders Exchange Program |
本日、2016年度、第8回目の公共政策セミナーが開かれました。
今回は、特別ゲストをお迎えしてお話を頂きました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2016年11月25日(金) 14時00分~16時00分
発表者: | 櫻井晃洋(札幌医科大学医学部遺伝医学 教授) |
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タイトル: | 日本人類遺伝学会教育推進委員会と日本遺伝カウンセリング学会遺伝教育委員会が取り組んできたこと |
第90回(2016年11月18日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
楠瀬:
同意撤回後の被験者保護について-企業の立場から
谷岡寛子
薬理と治療.42(4):232-235.2014.
中田:
Railroading at the FDA
Nature Medicine 22:1193.2016.
佐藤:
Aneuploidy screening: a position statement from a committee on behalf of the Board of the International Society for Prenatal Diagnosis
ISPD Position Statement
Prenatal Diagnosis.31:519–522.2011.
「臨床試験・治験の語り」データベース構築プロジェクトでインタビューを担当しておりました、特任研究員の中田です。
先日ご報告しておりました「臨床試験・治験の語り」ウェブサイトが完成し、公開されました!
ぜひこちらからご覧ください。
「臨床試験・治験の語り」データベース構築プロジェクトでインタビューを担当しておりました、特任研究員の中田です。
すっかり時間が経ってしまいましたが、「臨床試験・治験の語り」がいよいよウェブサイトで公開されます!11月15日に皆さんにお披露目できるよう、最終準備を進めているところです。
2012年から日本全国をインタビューして回り、約40名の方々の貴重な経験談を集めることができました。できるだけいろいろなご経験を皆さんに知っていただくために、たくさんのお話から少しずつ切り取ってご紹介しています。当初の予定よりだいぶ時間がかかってしまいましたが、とてもよいものに仕上がったと思っています。
臨床試験・治験ってなに?という方、言葉は聞いたことあるけど実際何するの?という方、ぜひ「臨床試験・治験の語り」をご覧ください。公開先は、認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパンのウェブサイト(http://www.dipex-j.org/)です(11月7日現在準備中です)。
このウェブサイト公開を記念して2016年12月18日(日)に、シンポジウムを開催します。こちらもぜひ奮ってご参加ください。
インタビューにご協力くださった皆さん、関心を持って支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。あと少しで完成です!
(特任研究員・中田はる佳)
システム癌新次元のニューズレターNo.4に当計画班の紹介が掲載されました。
研究班のウェブサイトで読んでいただけます。
第2回研究倫理を語る会の一部講演内容が、ICR臨床研究入門で公開されました。詳しくはこちらをご覧ください。
2017年3月8日
第2回研究倫理を語る会は無事に終了いたしました。
当日は降雪などで交通状況に困難があったにもかかわらず、全国から多くの方々に駆けつけていただき、誠にありがとうございました。
そして、開催にあたってご支援いただきました協賛・後援団体の皆様、懐の深い世話人の皆様方に心から御礼申し上げます。
2017年2月13日
参加者が定員に達しましたので、申し込みは締め切らせていただきました。多数のお申し込みをいただきまして、誠にありがとうございました。
満員御礼につき、当日受付は行いませんのでご了承ください。
なお、「研究指針の改正に関する説明会」情報や本会当日の講演の動画配信情報もございます。詳しくはこちらをご覧ください。
日時: | 2017年2月11日(土) 9時30分~18時00分 (受付開始 9時~) |
---|---|
場所: | 東京医科歯科大学 鈴木章夫記念講堂(東京都文京区湯島1-5-45) 交通アクセスはこちら ・JR御茶ノ水駅 下車 ・東京メトロ丸の内線 御茶ノ水駅 ・東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 |
事前登録制 | |
参加費: | 無料 |
懇親会費: | 4,000円 |
(チラシPDFはこちら)
プログラムを一部変更しました。(2016.12.16付)
(新タイムテーブルPDFはこちら)
■■■ 参加登録 ■■■
定員に達したため、申し込みは締め切りました。
取り上げてほしいことや気になっていることなどありましたら、申込みフォームの「ご意見」欄にご記入ください。会の運営の参考にさせていただきます。
(例)個人情報保護について,研究不正について,倫理審査について 等々
※同一部署から多数お申し込みのあった場合には、状況により人数のご調整をお願いすることもございます。
■■■ ポスター発表募集 ■■■
ポスター演題は締め切りました。
以下に貼付の申込書にご記入の上、メール添付またはFAXでお申し込みください。
※演題登録〆切:2016年12月26日(月) → 2017年1月13日(金)
■受領通知
演題の受領通知は、Eメールにて行います。
演題ご応募後、1週間たっても受領通知が届かない場合は事務局までお問い合わせください。
■演題採否
応募演題の採否は事務局よりEメールにてお知らせします。
(申込書 pdf版はこちら)
(申込書 word版はこちら)
(ポスター発表についてのお願い)
協賛: | 文部科学省 医学系大学倫理委員会連絡会議 全国医学部長病院長会議 日本医師会 日本医療機器産業連合会 日本臨床試験学会 ICR臨床研究入門 オックスフォード大学出版局株式会社 株式会社ビッグバン |
---|---|
後援: | 厚生労働省 公正研究推進協会 日本医学会連合 日本医療研究開発機構 日本製薬工業協会 |
◆◆ 問い合わせ先 ◆◆
第2回 研究倫理を語る会事務局
東京大学医科学研究所 公共政策研究分野内
担当:山西、竹内
TEL. 03-6409-2079
E-mail:
我が国における医学系研究の発展のためには、科学的側面と同時に、倫理的側面の妥当性が十分吟味される必要があります。そのためには、臨床研究および研究倫理審査の支援体制のさらなる充実が不可欠です。また、倫理審査の現場で遭遇する様々な問題の対応には多くの施設で苦慮しているのが現状です。こうした現状は、各施設で研究倫理に携わる人々が一堂に会し、意見交換する機会に恵まれてこなかったことが大きな一因と考えられます。
そのような趣旨から、平成27年12月12日(土)に第1回「研究倫理を語る会」を開催いたしました。設置主体や立場にかかわらず、全国から300名以上が集まり、審査や教育の困りごとを忌憚なく話し合うことができました。研究対象者保護に関する共通基盤を草の根から確立するための、大きな一歩になったと考えております。
そこで、この度、第2回「研究倫理を語る会」を、平成29年2月11日(土祝)に東京医科歯科大学(東京都文京区)にて開催することになりました。手弁当で行き届かない点も多いと思いますが、世話人一同、前回同様、明るく笑いの絶えない会にしたいと考えております。大変お忙しい時期ではございますが、ぜひ万難を排してご参加下さいますよう、お願い申し上げます。
第2回研究倫理を語る会 実行委員会
代 表 武藤 香織 (東京大学)
副代表 田代 志門 (国立がん研究センター)
*--------------------------------*
「研究倫理を語る会」世話人会
吉田 雅幸 (代表・東京医科歯科大学)
武藤 香織 (副代表・東京大学)
飯島 祥彦 (名古屋大学)
板井 孝壱郎(宮崎大学)
市川 家國 (信州大学)
加藤 和人 (大阪大学)
笹栗 俊之 (九州大学)
澁谷 和俊 (東邦大学)
田代 志門 (国立がん研究センター)
森下 典子 (国立病院機構大阪医療センター)
山下 紀子 (国立がん研究センター)
*--------------------------------*
◆◆ 問い合わせ先 ◆◆
第2回 研究倫理を語る会事務局
東京大学医科学研究所 公共政策研究分野内
担当:山西、竹内
E-mail:
TEL. 03-6409-2079
東京大学医科学研究所公共政策研究分野では、認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパンと協力し、臨床試験・治験に関する様々な体験をもつ患者・家族を対象にインタビューを進めて参りました。
このたび、40名分の体験談の一部が『臨床試験・治験の語り』ウェブページとして公開されました。そこで、このウェブページの公開を記念して、シンポジウムを開催します。
第1部では、実際の語りの一部をご覧頂きながら、臨床試験・治験を取り巻く現状と課題を、語り手として参加された方々も交えて共有します。
また、第2部では、これらの語りを、患者・医療者・製薬企業がどのように生かすことができるかを語り合います。
日時: | 2016年12月18日(日) 13時30分~17時(受付開始13時) |
---|---|
会場: | 東京大学情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター(東京都文京区本郷7-3-1) ◆交通アクセスはこちら 都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩7分 東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅より徒歩8分 東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩10分 |
定員: | 150名(事前申し込みが必要です) |
対象: | 一般の方、臨床試験関係者、医療関係者、教育関係者等 |
参加費: | 無料 |
主催: | 「臨床試験・治験の語りデータベース構築プロジェクト」 |
協力: | 認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン |
◆◆ プログラム ◆◆
開会のごあいさつ:武藤香織(東京大学)
「健康と病いの語り」ウェブサイトについて:
佐藤(佐久間)りか(認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン)
【第1部】
- 「臨床試験に参加した人の語りから」
中田はる佳(東京大学) - 「臨床試験に参加しなかった/できなかった人の語りから」
吉田幸恵(東京大学) - 指定発言: 実際にご協力いただいた語り手の皆さん数名から
【第2部 シンポジウム「語りの活用に向けて】
- 「臨床試験参加者の語りを、医療人教育にどう活かすか
有田悦子(北里大学) - パネルディスカッション
神山和彦(日本製薬工業協会)
楊河宏章(徳島大学病院)
山口育子(認定NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML)
閉会のごあいさつ:
別府宏圀(認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン)
◆◆ 申込み方法 ◆◆
①お名前(フリガナ)
②ご住所
③当日の緊急連絡先電話番号
④お立場(例:患者、学生など)
をご記入の上、メールまたはFAXでお申し込みください。
メール: FAX. 03-6409-2080
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問い合せ先:
東京大学医科学研究所 公共政策研究分野
担当:吉田、中田
FAX. 03-6409-2080
E-mail: