2025年7月23、24日に、学際情報学府の修士論文中間発表会が行われました。
この会は、当年度に修論執筆を予定している学際情報学府所属学生に義務付けられているもので、主査(指導教員)と副査2名、計3名の先生方の前で、研究の進捗と今後の構想について発表します。
発表時間15分、質疑応答10分、オンラインの実施で、学際情報学府の構成員は自由に閲覧可能です。
今年度は、胡さんと村上の2名が、それぞれ発表を行いました。
前日に行われた研究室内での予演会には、研究室の先生方、院生の皆様が有志で集まってくださり、より良いスライド構成のためのアイディアや不足している説明など、たくさんのアドバイスを頂戴しました。
さらに、スライドの構成については、当日の朝まで武藤先生と相談を重ね、発表直前まで推敲して臨みました。
副査の先生方からどういったコメントをいただけるかが、特に不安でしたが、予演会やご指導のおかげで、胡さんも私も無事に発表を終えることができたと感じています。
発表会では、これまで私が考えていなかったけれどもとても重要な視点や、改善すべき箇所など、先生方から非常に有益なコメントを頂戴することができました。
修論提出に向け、やるべきことはまだ山のようにありますので、これからもペースを崩さず研究に取り組んでいきたいと思います。
(文責・学際情報学府M2 村上)
新領域創成科学研究科D3の島﨑です。
先日、大阪で開催された第61回日本周産期・新生児医学会学術集会に参加してまいりました。
私は、女性や社会的マイノリティとされる人々が直面する医療の課題に関心を持っており、特に生殖に関する問題に強い関心を抱いています。
昨年、初めて本学術集会に参加させていただいた際には、実際の症例や臨床現場で直面するさまざまな課題に触れ、大変学びの多い経験となりました。
今年も参加を楽しみにしており、今回も多くの刺激を受ける時間となりました。
今回は主に妊娠期に関連するセッションを拝聴し、出生前診断、プレコンセプションケア、胎児治療、母児ワクチンなどについて、最新の知見や現場の取り組みを学ぶことができました。
数々の症例報告を通じて、社会的要因が個人にもたらす影響の大きさを改めて実感するとともに、実際に困難な状況に置かれている方々の存在にも心を動かされました。
「自分と同じような思いをする人がこれ以上増えないように」という願いのもと、症例報告への承諾をされた女性や患者さんの思いをしっかりと受け止め、今後の研究に取り組み、その成果を現場に還元していきたいと強く感じました。
2025年7月の公共政策セミナーは、以下の通り、行われました。
◆日時: 2025年7月9日(水)13:30~16:00ごろ
(1報告につき、報告30min+指定発言5min+ディスカッション)
◆場所: 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター3階
公共政策研究分野 セミナー室/Zoom併用開催
**************
〈報告概要(敬称略・順不同)〉
◆報告1
報告者:永井 亜貴子(新領域創成科学研究科 特任助教)
タイトル:
要旨:ヒトチャレンジ試験とは、
⇨指定発言:三村 恭子(公共政策研究分野 学術専門職員)
◆報告2
報告者:胡 錦程(学際情報学府大学院学際情報学府文化・人間情報学コース 修士課程)
タイトル:
要旨:本報告では、2024年11月に実施したアンケート調査の
⇨指定発言:渡部 沙織(公共政策研究分野 特任研究員)
2025年6月27〜29日に幕張メッセ等で開催された、第34回日本老年学会総会に参加してきました。
日本老年学会は、日本老年医学会、日本老年社会科学会、日本基礎老化学会、日本老年歯科医学会、日本ケアマネジメント学会、日本老年看護学会、日本老年薬学会の7学会で構成されている、老年学会の連合体です。
各学会が個々に学術集会等を設けていますが、2年に1回、全7学会が集まって総会を行います。今年度は、その総会の年でした。
私は高齢者の医療に係る意思決定支援について関心をもっており、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)に関する発表を中心に拝聴しました。
7学会の総会のため、拝聴したいものがたくさんあり、当日できなかったものはオンデマンドで確認する予定です。
また、ポスター発表の様子を見ることができました。私にはまだポスター発表の経験がないため、分野ごとに発表の様子が違うことも勉強になりました。
自分の専門である高齢者について多くの学びを得ることができた総会でした。
(文責・学際情報学府M2 村上)
2025年6月の公共政策セミナーは、以下の通り、行われました。
◆日時: 2025年6月11日(水)13:30~16:00ごろ
(1報告につき、報告30min+指定発言5min+ディスカッション)
◆場所: 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター3階
公共政策研究分野 セミナー室/Zoom併用開催
**************
〈報告概要(敬称略・順不同)〉
◆報告1
報告者:松山 涼子(新領域創成科学研究科 博士後期課程)
タイトル:
要旨:本報告では、「子どもの健康と環境に関する全国調査(
初期結果では、①12年間の積み重ね②調査の自分ごと化③
⇨指定発言:胡 錦程(大学院学際情報学府文化・人間情報学コース 修士課程)
◆報告2
報告者:李 怡然(公共政策研究分野 准教授)
タイトル:ワクチン開発の臨床試験におけるELSI:
要旨:感染症のワクチン開発にあたっては、
⇨指定発言:永井 亜貴子(新領域創成科学研究科 特任助教 )
2025年5月の公共政策セミナーは、以下の通り、行われました。
◆日時: 2025年5月14日(水)13:30~16:00ごろ
(1報告につき、報告30min+指定発言5min+ディスカッション)
◆場所: 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター3階
公共政策研究分野 セミナー室/Zoom併用開催
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〈報告概要(敬称略・順不同)〉
◆報告1
報告者:方 璽正(学際情報学府 修士課程)
タイトル:現代中国における転向療法を合理化する言説について
要旨:現代中国における同性愛は脱病理化が進んでおり、一般市民の同性愛者への態度は受容的・積極的になりつつある。しかし、性的マイノリティを対象とした転向療法が国際的に批判される一方で、家族が同性愛者本人の意思を尊重することなく、転向療法を志向する施設に入所させるという状況がいまだに存在し続けている。
本研究は、上述のような脱病理化と転向療法の存在のバラドックスに着目し、中国における同性愛の特殊性を踏まえながら、転向療法施設への入所を合理化する論理の価値規範を捉えるためにインタビュー調査と言説分析に取り組む。分析を通じて、同性愛が脱病理化されつつある現代中国における、同性愛に対する不可視な言説空間の認識や価値観の可視化を試みたい。
⇨指定発言:松山 涼子(新領域創成科学研究科 博士後期課程)
◆報告2
報告者:西 千尋(公共政策研究分野 特任研究員)
タイトル:分子生物学におけるELSI・RRI教育および科学コミュニケーション
要旨:本報告では、分子生物学におけるELSIおよびRRI(責任ある研究・イノベーション:Responsible Research and Innovation)に関する科学教育や科学コミュニケーションの分析研究および研究実践例を提示する。RRIはELSIの考え方から発展した考え方であり、研究者・開発者だけでなく市民の意見を研究の上流から取り入れようとするアップストリーム・エンゲイジメントの考えを組み込んだ枠組みである(藤垣 2018)。
報告者は、公共政策研究分野の研究室に所属する前に、分子生物学に焦点を当てたELSIや RRIに関する科学教育の分析の研究を通じて「自分のこととして議論する」重要性を論じた。さらに、分子ロボティクス分野におけるELSI・RRIに関する科学コミュニケーションの研究実践を行い、自然科学分野の研究者を対象とした読み物の作成をした。本報告では、上記の研究実践を報告者の自己紹介も加えつつ紹介する。これらの研究を踏まえて、今後、公衆衛生学分野におけるELSI論点を議論していきたい。
⇨指定発言:李 怡然(公共政策研究分野 准教授)
大須賀 穣・渡部 洋共編『産婦人科ゲノム医療の必修知識 図表でわかる基本・検査・治療』(診断と治療社)に「がんゲノム医療と倫理的・法的・社会的課題」(李 怡然,武藤香織)を寄稿しました。「Part 3 婦人科悪性腫瘍とゲノム異常」の冒頭に掲載されています。幅広いテーマについて簡潔にわかりやすくまとめられている本ですので、ぜひご覧下さい。
2021年に国際幹細胞研究学会(ISSCR)が改正した「幹細胞研究および臨床応用に関するガイドライン」(当研究室が日本語訳の作成に貢献)では、ヒト多能性幹細胞研究、ヒト胚や幹細胞由来胚モデルを利用する研究の実施について、「科学的に正当化されなければならない」という言い回しが何度も登場します。この論文は、ISSCRの倫理委員会のメンバーが、幹細胞研究を行う審査・監督機関、規制当局、研究者に向けて、科学的な正当化とはいかになされるべきかについて、ワークショップを開いて検討した結果をまとめたものです。科学的な正当化を構成するには、(1)科学的厳密性、(2)問題の重要性、(3)代替的な科学的アプローチとの比較、(4)段階的なアプローチ、(5)研究に伴うリスク、(6)研究環境、(7)研究者の資格といった点を考慮する必要があると結論づけています。これらの要素の背景にあるものを含めて、ぜひお読み下さい。
Jonlin EC, Fujita M, Isasi R, Kato K, Munsie M, Muto K, Niakan K, Saha K, Sugarman J, Turner L, Hyun I. What does "appropriate scientific justification" mean for the review of human pluripotent stem cell, embryo, and related research? Stem Cell Reports. 2025 Apr 17:102479. doi: 10.1016/j.stemcr.2025.102479. Epub ahead of print. PMID: 40280137.
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S2213-6711(25)00083-9
D5の佐藤です。
3月に、東京大学大学院 学際情報学府にて博士(学際情報学)の学位を取得しました。ご指導いただきました武藤先生、井上先生をはじめ、公共政策研究分野の皆様、院生の皆様にあらゆる面で支えていただきました。この場を借りて御礼申し上げます!
博士課程では、先住民族、特に日本のアイヌ民族を対象としたゲノム研究の倫理というテーマに取り組みました。博士課程に入学してから始めたテーマですが、たくさんの方にご助言をいただきながら進めることができました。
まだまだ未熟な部分も多く、今後もさらに研究を続けていきたいと思います。
4月以降も、公共政策研究分野には客員研究員として在籍させていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます!
先日、「2号館花見」が開催されました。
医科研に所属している任意の研究室が集まって、2号館前の桜並木の下で宴会をする、白金台キャンパスの伝統行事です。
長らくコロナのため中止となっていたところ、昨年復活したものの、残念ながら雨により屋内開催となりました。したがって、今回が6年ぶりの屋外開催です。
2号館花見は、研究室間の親睦を深めることに加え、新入生歓迎の意味も込められています。今年は20の研究室が参加しました。
6年ぶりの屋外開催のため、初めて参加するメンバーが多く、BBQやケータリングなどのおいしい料理を堪能しました。
強風の中の開催でしたが、それもまた楽しく、食事や物品が風に飛ばされない方策が次々に編み出されていきました。
武藤研はメンバー同士の仲が良いため、ほかの研究室との交流というよりも、研究室メンバーでの話に夢中だったことが、良くもあり残念でもあった点かなと感じています。
また、武藤研は来年度の2号館花見全体の幹事役を仰せつかりましたので、院生を中心にがんばりたいです。
(文責・学際情報学府M2 村上)
雑誌『小児科診療』2025年 Vol.88 春増刊号(特集:これからのガイドラインの読み方,使い方)(診断と治療社)に、「社会の視点から考える診療ガイドライン〜患者・市民参画(PPI)を診療ガイドライン策定にどう取り入れるか」を寄稿しました。
診療ガイドライン策定における患者・市民参画(PPI)の現況を概観するとともに、小児科領域で子どもの意見を取り入れる際の視点や、PPIにおけるCOI(利益相反)の考え方など、今後の課題について論じています。
公共政策研究分野は、以下の2つの大学院における修士(博士前期)・博士について入学・進学を受け入れています。出願を検討して下さっている全ての方に、希望する研究計画をまとめた書面のご提出と個別面談をお願いしています。
また、2025年5月10日(土)10:00-12:15に開催される活動報告会・研究室説明会にもぜひご参加いただき、進路決定の参考にしてください。
研究室窓口メールアドレス: pubpoli@ims.u-tokyo.ac.jp
1.新領域創成科学研究科
メディカル情報生命専攻 医療イノベーションコース 担当教員:武藤、李
ラボ情報、入試情報、入試説明会・オープンラボ
2025年4月5日(土) <メディカル情報生命専攻主催 入試日程A オンライン入試説明会>
16:00-17:00 オンライン研究室訪問
→李が参加予定です。
2025年5月10日(土)<白金台キャンパス 研究室紹介・オープンラボ>
13:00-16:00 ショートトーク、Meet the Professor 及びオープンラボ
→李・武藤が参加予定です。
参加登録方法や日程一覧はこちらをご参照ください。
2.情報学環・学際情報学府
文化・人間情報学コース 担当教員:武藤 ラボ情報
2025年5月17日(土)13:30-16:30 <2026年度東京大学大学院学際情報学府入試説明会>
→武藤は欠席予定です。
2025年5月31日(土)14:00-15:30 <文化・人間情報学コース夏季入試説明会>
→武藤が参加予定です。
入試説明会に関する情報を含め、詳しくは入試情報をご覧ください。
東京大学では、高校生を対象とした研究室訪問プログラム「東大の研究室をのぞいてみよう!〜多様な学生を東大に〜」を実施しています。
公共政策研究分野もこのプログラムに協力し、3月26日に8名の高校生を研究室にお迎えしました。
武藤先生の挨拶から始まり、研究室紹介・認知症の超早期予測および再生医療を例としたELSIについての説明をスタッフが行った後、
高校生の皆さんにELSIにふれていただく機会として、再生医療の「動物体内で移植用ヒト臓器を作成する研究」について賛成か反対か、またその理由は何かを考えるワークをしていただきました。
ワークではしっかりと賛成・反対の理由を考えてくださったのはもちろんのこと、さらに、各意見の中でも懸念があると考えられる事項を挙げてくださる方もいらっしゃいました。
また、ELSIの研究をすすめるにあたっての質問や進路決定にあたる相談も活発にしてくださり、鋭い指摘や、私自身もハッとさせられる意見が出ていました。
約1時間という短い時間でしたが、我われにとっても大変勉強になりました。
プログラムに参加してくださった皆さま、どうもありがとうございました!
(文責・学際情報学府M2 村上)
◆5/11更新:本イベントは盛況のうちに終了しました。多数のご参加をいただき、活発な質疑応答をありがとうございました。
当研究室主催の、2025年度活動報告会/研究室説明会を開催いたします。
公共政策研究分野のメンバーより、取り組んできた研究テーマや活動について、紹介いたします。
また、大学院への進学先として、この研究室にご関心がある方への研究室説明会も兼ねています。
※大学院への進学をご検討されている方は、こちらのページもご覧ください。
◆開催日時:2025年5月10日(土)10:00~12:15 頃 (予定)
◆参加方法: オンライン会議システムZoomを利用します。接続先は、
◆当日の内容(仮)
1.当研究室の紹介、大学院の案内
2.研究室メンバーによる最近の活動報告
(※順不同。報告テーマは仮のものであり、後日変更の可能性があります)
- 遺伝的リスクと結婚出産の意思決定
河合 香織(大学院学際情報学府 文化・人間情報学コース 博士後期課程) - 出生前検査として実施される超音波検査の現状と課題:女性たちの経験に基づく分析
島﨑 美空(大学院新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 博士後期課程) - 迅速なワクチン開発のELSI:臨床試験参加者調査より
三村 恭子(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 学術専門職員) - 双方向バイオバンクにおける患者・市民参画(PPI)
河田 純一(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 特任研究員) - 難病・希少疾患領域における患者・市民参画(PPI)
渡部 沙織(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 特任研究員
3.質疑応答
◆お申し込み方法:
下記の申し込みフォームより、事前登録をお願いいたします。
最後に「送信」ボタンを押さないと記入内容が送信されませんのでご確認ください。
お申込み締め切り:5月9日(金)12:00まで
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◆本イベントに関するお問い合わせ
東京大学医科学研究所 公共政策研究分野
活動報告会/研究室説明会 担当(木矢、西)
Email:event@pubpoli-imsut.jp
こんにちは、M1の村上です。
2025年3月15・16日に順天堂大学で開催された、日本臨床倫理学会第12回年次大会において、口述発表を行いました。日本臨床倫理学会は、医療・ケアの実践から生じる倫理的問題に対し、患者の視点を尊重しながら、より良い医療の提供をめざすことを目的とした学会です。
この研究室に入ってから初の発表の場となる本大会において、「高齢者等終身サポート事業者による医療に係る意向表明文書に関する調査―中間報告―」というタイトルで報告しました。
発表内容は、研究協力者として参加している厚労科研研究班で行った、高齢者等終身サポート事業者を対象としたアンケート調査結果の抜粋と、現在進行中ですすめているヒアリング調査からわかってきたことについてです。
高齢者等終身サポート事業は、医療に係る意思決定支援として、「医療に係る意向表明文書」の作成サービスを提供していますが、このことについての研究はこれまで行われていません。
そのため、文書はどういった形態でどのような内容が含まれているか、利用者に対してどのように意向表明文書の作成を求めているか、アドバンスト・ケア・プランニングの観点から妥当なプロセスを経ているかを中心に発表を行いました。
10分という短い発表時間内で、研究班の先生方に代わって成果発表を行うという、プレッシャーを感じた発表でしたが、無事に終えることができました。
身寄りのない方のトピックが含まれている発表はほかにもいくつかあり、医療・介護現場での対応方法や課題点を知ることができました。
今回、日本臨床倫理学会の参加自体が初めてでしたが、自分の研究テーマに近い分野であることがわかり、有意義な2日間を過ごすことができました。
(文責・学際情報学府M1 村上)
2024年5月に開催された、第50回日本保健医療社会学会大会で教育講演を担当しました。その内容をまとめた論文が公表されました。
武藤香織「弱い立場にある人々とともに進める研究——アイヌ民族や被爆者を対象とした研究からの教訓——」
保健医療社会学論集 35(2): 7-13, 2025.
DOI: https://doi.org/10.18918/jshms.35.2_7
この教育講演は、大会長である吉田澄恵さんが定めた大会のメインテーマ「『弱い』ままで生きられる社会のために」に頭を悩ませた結果、歴史的不正義によって脆弱な立場に置かれた2つのコミュニティと研究のあり方について考えたことをまとめたものです。ご批判を賜れれば幸いです。
吉田さんの大会長講演のまとめである「弱いままで生きられる社会のために——知の開発と共有へ——」(保健医療社会学論集 35(2): 1-6)は、吉田さんが人生を賭して挑む看護学と、保健医療社会学への愛にあふれた論稿です。ぜひご一緒にお読みください。
2025年3月の公共政策セミナーは、以下の通り、行われました。
◆日時: 2025年3月12日(水)13:30~16:00ごろ
(1報告につき、報告30min+指定発言5min+ディスカッション)
◆場所: 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター3階
公共政策研究分野 セミナー室/Zoom併用開催
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〈報告概要(敬称略・順不同)〉
◆報告1
報告者:胡錦程(学際情報学府 修士課程)
タイトル:ワクチン開発の臨床試験とヒトチャレンジ試験に対する意識:日本のDS-5670試験参加者を対象としたアンケート結果
要旨:本発表では、ワクチン臨床試験における健康な被験者の倫理的課題や補償制度について考察します。また、日本の臨床試験参加者を対象としたアンケート調査の結果を紹介し、ワクチン臨床試験やヒトチャレンジ試験に対する意識について議論します。修士論文の方向性について、皆様からご助言をいただけますと幸いです。
⇨指定発言:永井亜貴子(公共政策研究分野 特任研究員)
新領域創成科学研究科D2の島﨑です。
先日、武藤研恒例の年に一度の遠足に行ってまいりました!
今年の舞台はお台場。「日常だけど、非日常」をテーマに、研究室メンバーと一日たっぷり楽しみました。
まず訪れたのは、防災体験学習施設「そなエリア東京」。
ここでは、地震発生からの72時間をどう生き延びるかを学ぶ「東京直下72h TOUR」に参加しました。クイズ形式で進む没入型のツアーで、非常時に備えておくべき知識と準備について、楽しみながら学ぶことができました。
ツアー後は2階の展示フロアへ。備えに関するさまざまな展示を見学しましたが、特に盛り上がったのは「オペレーションルーム」です。ここは災害時に国の対策本部が設置される空間で、そのスケールに圧倒されました。
昼食は有明ガーデンで取り、ゆりかもめに乗って日本科学未来館へ移動。
未来館では企画展「パリ・ノートルダム大聖堂展」にて、タブレットを片手に歴史と芸術の旅へ。建築や装飾、美術品、さらには火災と再建の物語を通して、壮大な美と歴史の重みを体感しました。
お台場という日常的な場所にいながら、まるで異なる時代や場所を巡ったような、充実した一日でした。
最後は、ボルダリングで打ち上げ!
個人的には初挑戦でしたが、研究室の三村さんにコツを教えていただき、ビギナールートを完登することができました。翌日の筋肉痛を上回る達成感があり、大満足の遠足となりました!
2025年2月の公共政策セミナーは、以下の通り、行われました。
◆日時: 2025年2月12日(水)13:30~16:00ごろ
(1報告につき、報告30min+指定発言5min+ディスカッション)
◆場所: 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター3階
公共政策研究分野 セミナー室/Zoom併用開催
****************
〈報告概要(敬称略・順不同)〉
◆報告1
報告者:三村恭子(公共政策研究分野 学術専門職員)
タイトル:人工物使用の正統化過程をみつめる:産婦人科内診台の開発・使用の歴史から
要旨:日本国内の産婦人科の医療機関には、一般的に「内診台」(産婦人科検診台・診察台)が設置されている。内診台は、受診者を仰向け、開脚の状態に保つ機能をもつもので、様々な診療行為がこの台上で実施されている。
2005年~2008年実施の内診台に関する調査研究(1)より、自動機能がついた椅子型の内診台は、日本に特徴的な医療機器であり、その開発意図には、診療の効率化や、受診女性の羞恥心への配慮が含まれていたことが示された。
本発表では、内診台の開発・使用の歴史をみつめ、どのようにこの人工物が産婦人科医療の中で正統化legitimizeされてきたかを辿りたい。
(1)http://www.meijigakuin.ac.jp/~atsuge/naishindai/index.html
⇨指定発言:渡部沙織(公共政策研究分野 特任研究員)
◆報告2
報告者:永井亜貴子(大学院新領域創成科学研究科 特任研究員)
タイトル:双方向バイオバンクプロジェクト研究参加者を対象とした調査の検討
要旨:バイオバンク・ジャパン(BBJ)では、2024年より、BBJ登録者を対象として、2024年より「バイオバンク・ジャパン登録者を対象とした双方向バイオバンクプロジェクト」を開始し、2025年1月より研究参加者の募集を開始した。
同プロジェクトでは、研究対象者がBBJの研究参加から長期間経過していることや、多くが高齢であること、BBJで初めて電磁的方法を用いたインフォームド・コンセント(IC)を行うことなどの課題が想定され、ICのプロセス、ICで用いる資料や機材などついて、患者・市民の視点を取り入れた上で検討・改善し、実際のICで利用を開始した。
本報告では、バイオバンクの参加動機に関する先行研究などを概観し、同プロジェクトの研究参加者が持つBBJおよび同プロジェクトの参加動機や動機に関連する要因を明らかにすること、開発したIC資材の評価を行うことなどを目的として計画している調査について紹介する。
⇨指定発言:河合香織(学際情報学府 博士後期課程)
D5の楠瀬です。
東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻医療イノベーションコースにて、昨年9月に無事、博士(科学)の学位を取得することができました。社会人大学生で長期海外出張と重なり、残念ながら修了式に出ることができなかったため、修了したという実感はあまりないのですが、武藤先生、井上先生、神里先生、竹内様をはじめ、研究室の皆さま、院生の皆さま、スタッフの皆さまに支えていただき、ここまで走り切ることできました。心より感謝申し上げます。
博士では、医学研究の中でも特にデータ集約型研究に焦点をあて、研究参加者との研究利益の公平・公正な共有のあり方について取り組みました。一つのテーマをじっくりと考え、さまざまな視点や考え方や分析手法を学ばせていただいたことは、大変貴重な経験でしたし、とても大きな財産となりました。それらを活かして、今後も何らかの形で研究を続けていければと思っております。
5年半、本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました。






