第18回日本性差医学・医療学会年次大会で発表しました(島﨑)

2025/01/15

D2の島﨑です。

年始に、故郷・熊本で開催された第18回日本性差医学・医療学会学術集会にて、発表の機会をいただきました。

演題は「性差医学における性的マイノリティの視点:医療の多様性と包摂性の再考」です。

大学院への進学を志した当初から関心をもっていた「性的マイノリティと医療」のテーマについて、修士論文に続き、博士課程でもこうして発表という形で取り組めたことに、改めて深い思いを感じています。

近年、研究においても「参加者の多様性」が重視されるようになっていますが、医学の領域でも同様に包摂の視点が求められており、もちろんの性の多様性もここに含まれます。

なかでも性差医学は、性にまつわる違いや課題に正面から向き合ってきた学問領域であり、国際的にもLGBTQ+を含む多様な性のあり方に着目した研究が進んでいます。

本発表では、そうした国際的な動向を踏まえつつ、これまでに蓄積されてきた研究、日本国内の現状、そして日本において今後なぜこの視点が必要なのかについて、お話しさせていただきました。

発表後には、現場で多様なケースに向き合っておられる臨床医の方々と情報交換をさせていただき、日々の実践に根ざした視点や、啓発活動の重要性について改めて考える機会となりました。

また今回の発表は、母校・熊本大学で大変お世話になった先生とのご縁からご招待いただいたものであり、このような形で学びを深める機会をいただけたことに、心から感謝申し上げます。

帰省を兼ねた学会参加となりましたが、私自身にとってとても充実した年末年始となりました。