12月の公共政策セミナー
2024/12/11
2024年12月の公共政策セミナーは、以下の通り、行われました。
◆日時: 2024年12月11日(水)13:30~15:00ごろ
(1報告、報告30min+指定発言5min+ディスカッション)
◆場所: 東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター3階
公共政策研究分野 セミナー室/Zoom併用開催
◆報告1
報告者:李 怡然(公共政策研究分野 准教授)
タイトル:配偶子バンクのグローバルな展開と家族形成を考える
要旨:ドナーによる配偶子(精子・卵子)提供は、日本では婚姻関係にある男女の不妊治療の一環として医療行為として行われてきた。それに対し、諸外国では民間または公的な大規模な配偶子バンクの運営により、国境を超えたグローバルな配偶子提供が実施され、ヘテロセクシュアルのカップルに限定しない家族形成に開かれるとともに、倫理的・法制度的側面での課題も指摘される。日本ではこれまで配偶子バンクは構築されてこなかったが、近年は海外の配偶子バンクの利用やSNS等を介した個人間の提供も広がりを見せつつある。本報告では、北欧・米国を中心に配偶子バンクの状況やその諸課題を整理するとともに、今般成立が見込まれる「特定生殖補助医療法案」が、日本の今後の生殖補助医療の利用と家族形成を与えうる影響を考えたい。
⇨指定発言:三村 恭子(公共政策研究分野 学術専門職員)