都民ボランティアから戻りました(五嶋、趙、武藤)

2011/04/12

激しい余震や停電・断水などで大変ご心配をおかけしましたが、ちょうど震災から1か月目となる4月11日、五嶋と趙は東京に戻りました。また、武藤は飯舘村に戻る仲間を送った後、翌12日に、東京に戻りました。

63名の団員とともに雑魚寝で滞在した1週間、宿泊拠点をベースに、東松島市、石巻市、気仙沼市などへ出かけました。そして、現地ボランティアセンターが得たニーズ表の指示に従って、被災者のご自宅にうかがい、ヘドロ出し作業や瓦礫撤去を行いました。また、高等学校や幼稚園などでも、再開に向けた作業を行いました。

ボランティアを騙る詐欺や窃盗などの影響で、ボランティアに対する不信感が強い地域でも、必死でヘドロ出しや瓦礫撤去をすると、家主が心を開いて下さったのが、救いでした。しかし、あらゆることが不明瞭・未決定であり、予定通りなんてことは全くなく、分刻みで状況が変わっていく、そのなかでの判断、あるいは判断のやり直しの繰り返しでした。あるとき、団長には、つい作業に没頭する団員の安全を守り、リスク管理をする役割を積極的に果たす必要があると痛感させられ、派遣期間の途中から肉体労働する時間が減ってしまったのは残念でした。

「都内在住・在学・在勤」という共通項、そして、「何か役に立ちたい」という共通項だけで集まった63名でしたが、素晴らしい人柄と高い能力を兼ね備えた人々ばかりで、心を一つにして活動をやり遂げられたと思います。この活動に参加しなければ、出会えなかった方々ばかりです。本当に感謝しています。

また最後まで無事に活動できたのも、スタッフや学生をはじめ、多くの方々のご理解と後方支援のおかげです。いただいた心配と激励のメールは、ふとしたときに、心に沁み込みました。本当にありがとうございました。

復旧と復興には、これからも長い時間がかかると思います。今後も関わり続けたいと考えています。