厚生労働科学特別研究「社会における個人遺伝情報利用の実態とゲノムリテラシーに関する調査研究」班の活動終了!(武藤)

2017/06/16

昨年度、厚生労働科学特別研究「社会における個人遺伝情報利用の実態とゲノムリテラシーに関する調査研究」を預かりました。非常に短い期間でしたが、活動が終了し、本日、厚生労働省内で記者会見を行いました。

厚生労働省が設置した「ゲノム医療実用化推進タスクフォース」による「ゲノム医療等の実現・発展のための具体的方策について(意見とりまとめ)」では、研究・医療等におけるゲノム情報の取扱いに係る国民の懸念や現状等の把握、またその社会実装における課題の整理等は十分なされていないことから、「実態等の把握を行った上で、法的措置も含めゲノム情報の取扱いに係る制度を整備する必要性について検討する必要がある」と指摘されています。

そこで本研究では、研究・医療等におけるゲノム情報の取扱いに係る国民の懸念とともに、雇用分野における遺伝情報の取り扱いの実態を産業医への調査から把握するとともに、その結果を踏まえて、国民のゲノムリテラシーを醸成するための啓発資料を制作することを目的として、(1)遺伝的特徴に基づく差別的取扱いをめぐる概念整理に関する研究、(2)米国とカナダにおける遺伝情報に基づく差別をめぐる法的規制の動向に関する研究、(3)遺伝情報の利用や差別的取扱いへの一般市民の意識に関する研究、(4)遺伝的特徴に基づく差別的取扱いに関する患者・障害者のヒアリング調査、(5)国民のゲノムリテラシーを醸成するための啓発資料制作を行いました。

記者会見の説明資料は、こちらをご覧下さい。