第13回公共政策セミナー

2017/03/01

本日、2016年度、第13回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。

◆日時:2017年3月1日(水)13時30分~16時00分

発表者: 武藤香織(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授)
タイトル: 社会における個人遺伝情報利用の実態とゲノムリテラシーに関する調査研究班の経緯について

要旨:

近年、諸外国に大きく遅れをとりつつ、日本ではゲノム医療を実現するための施策作りが本格化している。遺伝学的検査項目の保険収載を増進するための議論や専門人材育成と並んで、遺伝情報の利活用と保護に関する施策の検討が開始された。昨年採択された厚生労働特別研究では、一般市民を対象とした遺伝情報の利活用に関する懸念と被差別実態を明らかにするための調査を実施しているほか、遺伝性疾患や障害の当事者からのヒアリングを試行している。本報告では「遺伝情報に基づく差別」の定義の再検討と、一般市民意識調査結果の速報と課題について報告する。