【院生室より】DVD上映会シリーズ

2016/08/01

こんにちは。M2の藤澤空見子です。
いよいよ関東も梅雨明けし、夏本番がやってきましたね。

最近、武藤研では、ランチタイムに映像鑑賞会を実施しています!
7月には3回行われ、1回目は出生前検査に関する報道番組『共に生きる明日 生命を選べますか?新たな胎児診断システムの波紋』(1996年、NHK教育TV)、2回目は当教室の「再生医療実現拠点ネットワーク事業」の活動の一環として作成したインフォームド・コンセント取得に関する教育DVD、3回目は50年以上も前から続く住民コホート研究「久山町研究」に関するドキュメンタリー番組『久山町7000人のカルテ』(2001年、TVQ九州放送)でした。
各鑑賞会には学生・教員・スタッフと多様なメンバーが揃いました。

今回は、1つめの出生前検査に関する番組についてご報告をします。
この番組は、なんと今から約20年前のものです!少々古い映像ですが、母体血清マーカー検査という検査が導入された頃の報道番組ということで、今見ても勉強や議論の参考となるとても貴重な内容でした。提供体制など検討中の部分も多かったためだと思いますが、当時の出生前検査や遺伝カウンセリングに対する考え方が今とかなり違っていた様子が伺えました。私はこれまで、修士論文の研究として出生前検査の歴史について文献を中心に勉強してきましたが、今回こうして実際の映像や声とリンクして理解することができ、新鮮な体験となりました。

鑑賞会のあとには、毎回参加者の皆さんで少しディスカッションをしました。自身の出産経験に基づくご意見、検査受検を迷うご意見など、様々な発言がありました。自分がこういった技術にどう向き合うかということはなかなかきっぱりと決めることは難しいですが、考える機会を持つことは大事な要素のひとつなのではないかと思いました。

8月にも鑑賞会が実施される予定ですので、またこちらで報告させていただきます。どうぞお楽しみに!

(M2・藤澤空見子)