【みらいのかぞくプロジェクト】「あなたはどこまでやりますか?~ヒト受精卵へのゲノム編集を考える~」(5/28)

2016/04/24

「みらいのかぞくプロジェクト」トークイベント vol.1
「あなたはどこまでやりますか?~ヒト受精卵へのゲノム編集を考える~」

ゲノム編集は、狙った遺伝子を自在に改変する技術です。従来の遺伝子組み換え技術より格段に確実で効率がよいため、人への応用が現実味を帯びてきました。特にヒトの受精卵に応用すれば、遺伝病の治療などに大きな効果を発揮すると考えられています。一方、病気以外の遺伝的形質を改変することも技術的には可能で、医療行為の範囲を超えて赤ちゃんの外見や性質を好み通りに改変する「エンハンスメント」を行って「デザイナーベビー」を得ることも可能と考えられています。

また、ゲノム編集によって組み替えられた遺伝子は、一代限りではなく子々孫々まで受け継がれ、結果的には人類全体に影響を及ぼす可能性があります。そしてゲノム編集を受ける「当事者」は、まだ生まれていない子どもであるため、生まれて来る子どもたちの権利をどのように守って行くか、という課題もあります。

このトークイベントでは、ゲノム編集とはどのような技術か?その技術によって自分の子どもや子孫の遺伝子をどこまで改変して良いのか?それとも、やるべきではないのか?について、専門家や遺伝性の難病の方も交えて、「自分の家族の問題」として考えます。

開催日時: 2016年5月29日(日) 13:00~15:00
開催場所: 日本科学未来館 7階 会議室3
定員: 80人
参加費: 無料
申込方法: WEBによる申込、先着順。
下記に表示される[お申込みボタン]より、「イベント申込フォーム」にてお申込みください。定員に達し次第募集を締め切ります。
なお、会場の様子は、後日、アーカイブ動画として公開いたします。あらかじめ、ご了承ください。
※[連絡事項など]に、ゲノム編集について知りたいことや、なぜ本イベントに参加したいと思ったか、皆さまの想いをご記載ください。
申込期間: 2016年4月21日(木)12:00~2016年5月29日12:00
主催: 日本科学未来館
問い合わせ先: 日本科学未来館 Tel:03-3570-9151(代表)

プログラム

  • 基調講演①「ヒトの発生とゲノム編集」
    阿久津英憲氏(国立成育医療研究センター研究所 部長)
  • 基調講演②「『ヒト受精卵へのゲノム編集』の可能性と課題」
    武藤香織氏(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授)
  • 客席を交えたディスカッション「ゲノム編集、あなたはどこまでやりますか?~家族・子孫・人類の視点から~」

ファシリテーター:浜口 友加里(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

■「みらいのかぞくプロジェクト」とは?

科学技術がもたらす変化や可能性を切り口に、誰にでも関わりのある「家族」の多様性を考える日本科学未来館のプロジェクト。社会学・文化人類学的側面や、制度のあり方、個々人の心持ちも含めて議論することにより、多様性を認めつつ皆が幸せに暮らせる社会に向かうきっかけをつくっていくのが、このプロジェクトのミッションです。
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