【みらいのかぞくプロジェクト】キックオフイベントに参加してきました(李)

2016/02/14

こんにちは、M2の李怡然です。
雲一つない晴天に恵まれ多くの家族連れで賑わう2月11日(祝・木)に、お台場の日本科学未来館で開催された「みらいのかぞくプロジェクト」キックオフイベントに参加してきました。

インドなどでフィールドワークをされてきた国立民族博物館の松尾瑞穂先生のお話からは、世界を見渡せば「お母さんとお父さんが一人ずついて、子どもが一人か二人ぐらいいて」という家族の形態が当たり前ではないこと、公共政策研究分野の武藤先生のお話からは、科学が進展しても、そうした医療や技術を選ばない可能性も含め、ひとりひとりの生き方を尊重することの大切さに気付かされました。

続いて、AID(非配偶者間人工授精)やLGBT(セクシュアル・マイノリティ)の当事者の方々からのトークがあり、フロアの参加者も交えて質問や意見の交換が行われました。みなさん、ご自身の経験や身の回りで見聞きしたことから、子どもをもつ選択や真実告知に対する熱い思いを持っていることが伝わり、子どもの側、親の側という立場によっても考え方はさまざまあるのだなあと、刺激を受けました。

後半の希望者のみ対象のワークショップでは、班ごとに分かれてグループワークを行いました。たしかに、「家族」ってふだん何気なく使っている言葉だけれど、改めて考えてみると何だろう...とディスカッションしていく中で良い意味でもやもやさせられ、密度の濃い時間を過ごしました。

それにしても、すぐに答えが出る問いではないだけに、限られた時間でいろんな方のコメントをまとめファシリテーターをしていた科学コミュニケーターの樋江井哲郎さん、田中健さん、ボランティアのみなさんのトーク力には、運営側としても勉強になることが多かったです。

日本科学未来館では、これからも家族に関わる問題をテーマに、定期的にイベントを開催していくとのこと。今後も楽しみですね!

(M2・李怡然)