2015年度第6回公共政策セミナー

2015/11/04

本日、2015年度、第6回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。

◆日時:2015年11月4日(水) 10時00分~12時30分

発表者: 洪賢秀(公共政策研究分野 特任助教)
タイトル: 韓国社会における個人情報をめぐる諸課題~遺伝情報の利用を中心に

概要:

韓国では、1962年に住民登録法に基づく住民登録番号制度が導入にされ、行政、金融、医療、福祉など社会全般において個人識別目的で広く使用されている。しかし、近年、個人情報漏洩が深刻な社会問題として浮上してきたことから、韓国政府は、「個人情報保護法」を改正(2013)し、不必要に住民登録番号を収集することを禁じた(2014)。本報告では、韓国社会の個人情報の取扱いに関する変化をふまえ、個人情報のなかに位置づけられている遺伝情報をめぐる議論と、一般市民の遺伝情報に関する意識について考察する。

発表者: 藤澤空見子(学際情報学府 文化・人間情報学コース 修士課程2年)
タイトル: 非侵襲的出生前遺伝学的検査(Non-Invasive Prenatal genetic Test:NIPT)をめぐる、認定遺伝カウンセラーとクライエントの関係

概要:

修士論文作成のための調査の中間報告を行う。中間発表(7/1(水))以降、科学技術社会論の先行研究調査、特に専門家と非専門家の科学コミュニケーションに注力して文献調査を進めたことに加え、一般市民を対象とした意識調査の結果分析にも取り組んだ。これらの結果を中心に報告を行う。また、認定遺伝カウンセラーを対象とした質問紙調査・インタビュー調査の準備に現在取り組んでおり、その進捗状況や今後のスケジュールについても述べる。自身の研究報告に合わせて、佐倉研との合同ゼミ合宿(10/3(土)-4(日))や日本人類遺伝学会ポスター発表(10/16(金))でいただいたコメント等も紹介する。