2015年度第4回公共政策セミナー

2015/09/30

本日、2015年度、第4回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。

◆日時:2015年9月30日(水) 10時00分~12時30分

発表者: 井上悠輔(医科学研究所、大学院新領域創成科学研究科)
タイトル: 動物個体内での人臓器構築と「広い同意」

概要:

一般市民および研究者を対象とした共通設問郵送調査の結果を踏まえ、人試料の動物への導入と「広い同意」について検討します。研究活動への試料提供について、提供者から使用計画ごとに個別に同意を取得する従来の方式に加え、最近では「広い同意」(broad_consent)が注目されるようになりました。この方式については、試料の柔軟な利活用が期待される反面、除外規定(exclusion_clause)や再同意の基準も並行して検討する必要があります。人試料を動物胚に導入して動物個体内で臓器を作成する研究について、個別に同意取得は必要でしょうか。この検討を事例として、専らバイオバンクの文脈で検討されてきた「広い同意」と、iPS細胞以降の再生医学研究との接続を考えたいと思います。