お子さん向けに採血やiPS細胞を用いた研究参加について説明した絵本を作りました!(楠瀬)

2015/08/04

研究の中には、病気の治療法開発や創薬に向け、お子さんにもご協力をお願いする研究があります。「再生医療実現拠点ネットワーク事業」の中の「疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究」でも、お子さんに血液の提供をお願いすることがあります。

成人の方に研究参加を考えて頂く場合、研究について説明を受け、自由な意思と判断に基づいて研究への参加を決めて頂く「インフォームド・コンセント」というプロセスがあります。お子さんの場合にも、保護者の方に研究についてご説明し許可を頂くほか、お子さんに対しても可能な限り説明を行い、研究参加について賛意さんいを求める「インフォームド・アセント」という考え方があります。ただし、お子さんの場合、理解力や判断能力が成長段階や個々のお子さんによってケース・バイ・ケースで異なってきます。

そこで今回は、お子さん向けに採血と研究について説明した絵本を2種類作製しました。

「オレンジ色の絵本」は、読み聞かせを想定した7歳未満程度のお子さんを対象とした幼児用絵本です。研究の説明よりも、むしろ採血についての説明を主としています。この絵本は、研究だけでなく一般的な採血の説明にも使って頂ける内容だと思います。

「みどり色の絵本」は、小学校低学年を対象としており、研究の説明や提供して頂いた血液の役立て方、採血の方法等について説明した絵本です。

両者とも、楽しみながら読み進められるよう、遊びの要素をちりばめていますので、ぜひ一度遊んでみて下さい。

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次回は、マンガを使った小学校高学年用の研究説明冊子を作製する予定です。