シンポジウム「再生医療と研究倫理教育」のご案内(2/15@白金台)

2014/01/28

2014年2月15日(土)午後2時より、東京大学医科学研究所講堂にて、シンポジウム「再生医療と研究倫理教育」を開催することになりました。詳細は、下記またはチラシをご覧ください。同時通訳付き、参加料無料です。ご興味のある方は、是非ご参加ください。


シンポジウム「再生医療と研究倫理教育」

日時: 2014年2月15日(土)午後2時~午後5時15分(予定)
開場: 午後1時
場所: 東京大学医科学研究所 講堂(1号館1階)
(東京都港区白金台4-6-1)
(*白金台駅2番出口へ。エレベータ出入口の右どなりにある正門より入り徒歩5分程度)

話題提供:
「再生医療研究における倫理的課題の解決に関する研究事業(課題D)の取り組みについて」
東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授 武藤香織

講演:
「The Ethical, Legal and Social Issues associated with Regenerative Medicine Research in the US ~Using New York and California as Examples~」
ユニオン大学院‐アイカーン・マウント・サイナイ医科大学院 生命倫理プログラム・ディレクター ショーン・フィルポット氏

モデレーター:
東京大学大学院医学系研究科 医療倫理学分野 助教 中澤栄輔

使用言語:
英語・日本語(同時通訳あり)

参加費: 無料
定員: 100名
(同時通訳設備の関係で、事前登録をお願いしております。ただし、定員に達しない場合は、当日でもご参加を受付致します。)
事前登録先: 参加ご希望の方は、1)お名前、2)ご住所、3)ご所属、4)緊急連絡先を明記の上、2月13日(木)までに「再生医療と研究倫理教育事務局」まで、お申込み下さい。
*悪天候の場合は、緊急連絡先にお知らせ致します。
主催: (独)科学技術振興機構 再生医療実現拠点ネットワークプログラム
「再生医療研究における倫理的課題の解決に関する研究」(課題D)
共催: 日本生命倫理学会研究倫理部会

概要

2013年は、再生医療の法整備元年とも言うべき年であった。例えば、「再生医療を国民が迅速かつ安全に受けられるようにするための施策の総合的な推進に関する法律(再生医療推進法)」、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療新法)」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律(改正薬事法)」が相次いで可決され、再生医療をめぐる研究と診療の法的枠組みが大きく変わった。また、これに先立ち、「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」も改正され、日赤で保管する輸血用の血液や、臍帯血バンクで長期保管された臍帯血なども、iPS細胞研究に転用できる道が拓かれた。

こうした大胆な規制緩和と研究環境の整備は、これまでのライフサイエンス・医学研究には例がない。近視眼的な視点で倫理的・法的・社会的問題に対応することだけでなく、中長期的な影響を鑑みた課題の抽出も喫緊の課題といえるだろう。

なかでも大きな課題は、研究倫理教育である。この領域には、これまでなじみのなかった研究者も多数参入し、研究に協力する試料提供者や被験者の数も増加している。このように、社会的な期待や注目度の高い研究における研究倫理教育は、研究者、倫理審査委員のみならず、再生医療研究に強い期待を抱く試料提供候補者や被験者候補者の保護にとっても、大変重要な役割を果たすことが予想される。

そこで、本講演会では、国の「再生医療実現拠点ネットワーク事業」において、倫理的な課題への対応を担う窓口となっている事業を紹介するとともに、その大きなテーマの一つである研究倫理教育について、アメリカ合衆国から有識者を招聘し、再生医療と研究倫理教育の在り方について議論する。