2013年度第7回公共政策セミナー「当事者から見た臨床試験の倫理的課題の探索に向けて(博士論文研究報告)」

2014/01/08

本日、2013年度、第7回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。

日時: 2014年1月8日(水)10時~12時
報告者: 中田はる佳 (新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻博士後期課程2年/国立循環器病研究センター研究員)
タイトル: 当事者から見た臨床試験の倫理的課題の探索に向けて(博士論文研究報告)

概要:

近年、医科学研究への患者参画の重要性が唱えられており、様々な取組みが行われている。中でも、医科学研究の成果を臨床現場で広く患者に還元するにあたっては、臨床試験が欠かせない。従来患者は、弱者として保護される立場で臨床試験に関与してきたが、近年ではそれにとどまらず、患者が主体的に臨床試験に関与する動きも見られる。臨床試験と患者の関わりについては、参加動機や意思決定の要素などが主に研究されているが、当事者の立場から倫理的課題を探索したものは多くない。そこで、博士論文においては、臨床試験参加者へのインタビューの分析から、当事者が認識する倫理的課題を探索したい。また、2013年の活動のまとめも報告する。