【院生室より】三研究室合同ゼミ

2013/11/21

D2の中田はる佳です。すっかり秋も深まり、寒い日も多くなってきました。食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋などといいますが、大学院生としてはやはり学問の秋でしょうか。

先日、本研究室研究員の礒部さんが中心となり大島研佐倉研・武藤研三研究室合同のゼミを企画してくださいました。今回はゼミの概要と感想などをお伝えしたいと思います。これらの三研究室は、もともと各研究室で少しずつ交流があったところ、せっかくなら合同でゼミを行おうという流れになったようです。

当日は、まず佐倉先生から開催趣旨のご説明があり、全員自己紹介をした後で、佐倉研および武藤研から各2名の大学院生が研究発表を行うという流れで進みました。佐倉研からは下西さん(D2)、加瀬さん(D2)のお二人が、武藤研からは小林さん(M2)と中田(D2)が発表を担当しました。参加者は約20名、バックグラウンドや興味関心はいつにも増して多様でした。

学会や内部ゼミと異なり、共通知識の程度が多様で研究分野も異なる方々に自分の研究をお話しするのは初めての経験です。発表では①自分の興味関心をわかってもらい、②シンプルに研究内容を説明し、③内部のメンバーにも飽きずに聞いてもらえるように、注意してプレゼンテーションを作成しました。学会発表では使わないような写真やイラストを入れるなど視覚的な情報も重視しました。発表の際には、専門用語の使用を極力避けるなど話し方にも注意しました。発表後の質疑応答・議論の時間では、これまでと違った視点からの質疑やコメントをいただくことができました。

一方で、これまで接する機会がほとんどなかった分野の研究発表を聞き、その場で質問やコメントを出すということもあまりない経験でした。これは、限られた時間の中で発表を自分なりに咀嚼するということで、普段使わない脳の部分を使うような、大変知的刺激に溢れる経験でした。また、発表スタイルにも研究分野による違いがみられ、興味深かったです。

今回は幸運にも発表者と聴講者の二つの立場で合同ゼミに参加することができました。いずれの立場からも、とても得るものが多く充実した経験になりました。こうして多くの方々と議論をする機会は、視野を広げ、自分の研究内容を深める上で非常に有意義であると思いました。

(D2・中田はる佳)