【院生室より】院生の研究発表・研究相談の場―研究室内ミーティングいろいろ

2013/06/28

院生室(通称3研)には、様々な研究テーマを持った院生が集っています。研究をよりよいものにするには、いろんな人の意見をもらいながら進めていくことが重要です。公共政策研究分野には、院生が研究発表をしたり研究相談をできるミーティングがいくつか用意されています。今日は、それぞれのミーティングで院生がどんなことをしているかをご紹介します。

公共政策セミナー(月1回)
原則として毎回一人の担当者が、自身の研究進捗や論文構想の発表を行います。院生にも年1回担当が回ってきます。このセミナーでは、学会等での発表に準ずるレベルでの報告が求められ、自身の研究全体に対するコメントをもらうことができます。ここで参加者から出されたコメントへの対応が、学会発表のときに活かされることもあります。また、発表しない回でも他のメンバーの研究を理解し、それへのコメントを出すことが求められます。これは、学会等で質問をする練習にもなります。

ジャーナルクラブ(月2回)
自分の興味がある文献を各自が持ち寄って、一人5分程度で内容を紹介します。文献の種類は問わず、内容も自由です。院生は原則毎回文献を紹介することになっています。ジャーナルクラブに毎回参加することで、文献の要点を理解し、まとめる力が蓄積されていきます。また、自身の研究テーマに沿った文献をまとめる作業を定期的にすることで、自分に足りない情報がわかり、今後読むべき文献のめどが立てられます。さらに、他のメンバーの文献紹介を聞くことで、知らない分野の情報を得ることができます。

◆[New!!] 定例ゼミ(月2回)
研究員の方々のご提案により、今月から新しく「定例ゼミ」が発足しました。このゼミは、細かな研究進捗状況の報告や研究相談、また、学会参加報告などメンバーで情報共有をする機会として設けられました。院生は最低月に1回は報告することになっています。学会発表や学位審査の発表の予行などをさせてもらうこともできます。日々の研究でちょっと困ったことなどをメンバーに相談することができる機会になると思います。
※初回は、M2の小林さんが修論中間発表の予行を行いました(写真)。参加したメンバーからは様々なコメントやアドバイスが出されていました。

こうした研究室内のミーティングは、院生にとって、研究のブラッシュアップとともに学外発表の練習・他分野の研究者との議論の練習によい機会となっています。

(D2・中田はる佳)