バイオバンク・ジャパン参加者を対象としたコミュニケーション活動に関する論文を発表(渡部)

2011/03/23

オーダーメイド医療実現化プロジェクトにおける参加者とのコミュニケーション活動に関する論文を発表しましたのでご紹介します。
オーダーメイド医療実現化プロジェクトは、ヒト試料を収集し保管するバイオバンクを基盤としています。バイオバンクは、長期に渡って個人の試料や情報を収集・保管すること、様々な研究に活用して頂くことがあることなどから、参加者に対して参加前に説明して同意を得るだけでは、研究に参加することへの理解と納得を十分に得ることができないという指摘があります。論文では、長期に渡る医科学研究での参加者との関係のあり方を検討するための事例として、本プロジェクトにおけるニュースレター『バイオバンク通信』の発行や、参加者を対象とした講演会や座談会の開催、参加者の意識を知るための調査活動を紹介しています。

Watanabe, M., Inoue, Y., Chang, C., Hong, H., Kobayashi, I., Suzuki, S., Muto, K., 2011
For what am I participating? - the need for communication after receiving consent from biobanking project participants: experience in Japan. JHG (advance online publication 10 March 2011)
doi: 10.1038/jhg.2011.19