HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)を応援しています(武藤)

2010/02/14

今日は、静岡県立短期大学の松平千佳先生のお招きで、第1回HPS国際シンポジウムで講演してきました。松平先生は、私が初めて教鞭をとった北九州保育福祉専門学校での恩人ですが、相変わらずタフに頑張っておられる姿に元気をいただきました。

HPSとは、「遊び」を通じてこどもに検査や治療の恐怖や拒否感を与えないような取り組みを実践する人たちです。静岡県立短期大学で養成された少数精鋭のHPSたちは、実際に病院で活躍しています。

医療側も、HPSのおかげで、採血や治療がスムーズになったという実感を持てているようですが、HPSが単に「こどもをあやす係」として普及してしまうことは望ましくないと思いました。こどもと親の気持ちに寄り添えるHPSには、こども医療の権利擁護者としての権限も付与されていいんじゃないかなと思いました。

命を削っても被験者になりたい患者さんのことを考えていた日々だったので、命を削っても遊びたいこどもの存在を思ったり、「医療」・「病院」という枠組みの中で、「遊び」のパワーはどこまで立ち向かえるのかを考えさせられたり…勉強になりました。(む)