2013年度第4回公共政策セミナー 「朝鮮のハンセン病政策再考(仮)」

2013/09/04

本日、2013年度、第4回目の公共政策セミナーが開かれました。詳細は、以下の通りです。

日時: 9月4日(水)10時~12時
報告者: 吉田幸恵(公共政策研究分野特任研究員)
タイトル: 「朝鮮のハンセン病政策再考(仮)」

概要:

わたしは近代の朝鮮/韓国のハンセン病政策について調査しています。日本統治下にあった朝鮮では、日本と同じようなハンセン病(らい病)対策がとられていました。
その管理下のもと、朝鮮のハンセン病者たちは「ハンセン病である」ということと「朝鮮人である」ということ、「二重の差別」の中で生を紡いでいました。
1945年以降、日本の管理下から離れ、韓国となったこの国のハンセン病政策はあまり実態があまりわからなくなってしまいました。
日本統治下では日本語での文献が残されてはいるものの、45年以降は当然韓国語文献しかなく、しかもアーカイブ化も進んでおらず「韓国でのハンセン病政策はそれはそれはひどいものだ」という若干恣意的な資料が、日本での「韓国のハンセン病評価」に直結してしまっている現実があります。
実際そうなのか/どうだったのか。このあたりの話を今回は紹介したいと思っています。